新生児の服はどんなものを何枚ぐらい必要なのか?

新生児の服は短肌着とコンビ肌着が一般的です。実際に私もまずは短肌着とコンビ肌着を用意しました。実際何枚ぐらい必要か、また他の選択肢についてまとめてみました。

赤ちゃんの服の種類と買うべきものは?

ロンパースだのツーウェイオールだの赤ちゃんの服の名称はたくさんあり、出産準備をしているとどれがどれだか分からなくなってしまうことが多いと思います。子供を育てている今ですら未だに全部は分かっていません。

そして、日本だけなんですね、短肌着だのコンビ肌着だの色々あるのは。海外では、新生児でもボディ肌着+カバーオールなんです。日本のベビー服メーカーに踊らされているのではと勘ぐってしまいます。

では、まず、肌着とベビーウェアとアウターに分けて覚えましょう。

肌着

肌着には、短肌着、長肌着、コンビ肌着、ボディ肌着があります。一般的に新生児用に買うのが多いのは短肌着とコンビ肌着でしょう。

短肌着↓

コンビ肌着↓

長肌着も新生児期に必要と書いてあるものが多いですが、はっきりいって要りません。新生児期でも足の力はけっこう強く、裾まで長い長肌着を蹴飛ばしてしまいます。

また、短肌着やコンビ肌着ではなく、ボディ肌着を買ってもいいです。ちなみに海外では短肌着やコンビ肌着はなく、ボディ肌着を着せています。ボディ肌着が使いやすければボディ肌着を新生児期から着せても問題はないでしょう。

ボディ肌着↓

ベビーウェア

ベビーウェアは肌着の上に着るもので、新生児期は冬でなければいらないでしょう。1ヶ月過ぎると外出時には必要となってきます。種類として、ドレスオール、ツーウェイオール、カバーオール、ロンパースなどがあります。いろいろ種類があるし、メーカーによっても名称が違ったりして、何がどれだか分からなくなって頭が混乱してしまうでしょう。はっきり言って、足がバタバタしてしまって新生児期しか着られないドレスオールは買う必要はありません。

ドレスオールとしてもカバーオールとしても使えるツーウェイオールは人気です。初めはドレスオールのように着せて、足をバタつかせるようになったらカバーオールのようにできます。

ツーウェイオール↓

あとは、覚えるのはカバーオールとロンパースのみ。足が長ズボンなのがカバーオールで、ボディ肌着のように足が付いていないのがロンパースです。

カバーオール↓

ロンパース↓

出産準備としてはとりあえずツーウェイオールかカバーオールを買っておけばいいのです。海外でも、ボディ肌着の上にカバーオールを着させるのが一般的です。

アウター

アウターとして、ベスト、カーディガン、ジャンプスーツ、ケープ、ミトン、靴下、帽子、おくるみなどがあります。新生児期は外出が多くないし、こんなものはいりません。その後外出するようになったとしても、これらは必要不可欠なものではありません。萌え要素として購入するものなので、好きなものを買って着飾ればいいと思います。つまり、出産準備としては何も買う必要はありません。

結論:必要なのはこれだけ

すなわち、肌着は短肌着、コンビ肌着かボディ肌着を買い、ベビーウェアはツーウェイオールかカバーオールのみで、アウターはいらないということです。必要最低限の買い物にしましょう。

アカチャンホンポや西松屋などの出産準備グッズのパンフレットを読むと、こんなに色々必要なのか!?と思ってしまいますが、騙されてはいけません。

新生児期の赤ちゃんの季節別着せ方

赤ちゃんは新生児期も含め、体温は大人より高く、暑がりです。大人より一枚少ないぐらいがちょうどよいです。着せ過ぎによりSIDSのリスクも増します。

小児科医をしていると、新生児で38度ぐらいの熱があると救急に駆け込んでくるのに度々遭遇します。診てみると、赤ちゃんはモコモコ何枚もの服にくるまれ、顔は火照っています。服を肌着一枚だけにして、もう1回体温を計ってみると、37度。つまり、うつ熱だったわけです。着せ過ぎには気を付けましょう。

夏の着せ方

短肌着のみ

コンビ肌着のみ

ボディ肌着のみ

春・秋の着せ方

短肌着+コンビ肌着

ボディ肌着+コンビ肌着

冬の着せ方

短肌着+カバーオール(ツーウェイオール)

コンビ肌着+カバーオール(ツーウェイオール)

ボディ肌着+カバーオール(ツーウェイオール)

短肌着+コンビ肌着+カバーオール(ツーウェイオール)

出産前に新生児の服は何を何枚用意すればいい?

まずは短肌着とコンビ肌着を用意

まずは肌着である短肌着とコンビ肌着を用意しましょう。新生児期は外出をほとんどしないので、とりあえず肌着だけを用意しておけば大丈夫です。ベビーウェアやアウターは出産後に購入でも間に合います。

着替える回数が多いので肌着は最低10枚は必要

赤ちゃんはとにかくよく吐き戻すしうんちが漏れて汚れるしでしょっちゅう着替えます。新生児期は1日3,4回ぐらい着替えていました。短肌着とコンビ肌着だけで肌着を揃える場合、少なくとも短肌着6枚、コンビ肌着4枚の計10枚は必要でしょう。一般的には短肌着8枚、コンビ肌着8枚ぐらい持っていた方がいいと思います。

実際に私が用意した新生児用の服は?

私が実際に用意した新生児用の服を紹介します。ちなみに私が出産したのは8月です。

出産前に用意した服

・アカチャンホンポの新生児肌着5点セット

50〜60サイズの短肌着3枚、コンビ肌着2枚。短肌着は半袖、コンビ肌着は長袖。
下は西松屋の新生児肌着5枚セットです。

 

・コンビミニの新生児肌着セット

50〜60サイズの短肌着3枚、コンビ肌着2枚。短肌着は七分袖、コンビ肌着は長袖。
下は4枚セットです。

 

・コンビミニのワンタッチ肌着

50〜60サイズのワンタッチ肌着2枚。半袖。

 

・コンビミニのラップクラッチ

50〜60サイズのラップクラッチ1枚。長袖。

 

用意した服だけでは足りなかった

出産前に用意したのは上記がすべてです。短肌着6枚、コンビ肌着4枚を購入し、マジックテープで着せ替えが楽と聞いたので、コンビミニのワンタッチ肌着を2枚、ラップクラッチを1枚買いました。

赤ちゃんが生まれてみて、うんちや吐き戻しで1日3,4回ぐらい着替えるため、服がギリギリでした。洗濯を頻繁にすれば足りるのでしょうが、授乳とオムツ替えに追われて家事を最低限にしたかったので、さらに追加で以下の服を買いました。カバーオールは秋・冬や外出用に買ったので、すぐには着ませんでした。

・ユニクロのボディ肌着

60サイズのメッシュインナーボディ4枚。ノースリーブ。

・ユニクロのカバーオール

60サイズのカバーオール2枚。長袖。

私が実際に買った新生児の服の反省点

私は小児科医ですが、子育ては初めてなので、服については全く分かっていませんでした。実際に子供を育ててみて、買った服の反省点を書いていきます。

コンビ肌着が少ない

セットで買ってしまうと短肌着が3枚、コンビ肌着が2枚と、どうしてもコンビ肌着が少なくなってしまいます。コンビ肌着ははだけないしオムツも替えやすくてけっこう便利だったので、コンビ肌着をもっと多く買えばよかったと思いました。

短肌着ははだけてしまう

短肌着ははだけてしまうので、夏に1枚で着せるとおなかが見えていることがあり、短肌着よりいいものはないのかなと思っていました。ユニクロで前開きボディ肌着を見つけて、これならはだけることはないと追加で買いました。

アカホンの肌着の紐がクシャクシャに

何度も洗濯しているうちに、アカチャンホンポで買った肌着セットの短肌着とコンビ肌着の紐がクシャクシャになってしまいました。コンビミニで買った肌着セットの紐はクシャクシャにはなっていないのですが。クシャクシャだとやはり結びにくいです。

あと、アカホンの肌着の紐は、中を結ぶ紐と外を結ぶ紐の色が同じなので、どことどこを結べばいいのか分かりにくかったです。コンビミニの肌着の紐は外は白、中は黄色のように色が違っていました。また、コンビミニの肌着の紐はクシャクシャにはならないのですが、ややほどけやすかったです。

コンビミニのワンタッチ肌着やラップクラッチのマジックテープ問題

短肌着は中外の2つ、コンビ肌着は中1つ外2つ紐を結ばなければならず、短肌着とコンビ肌着を着せると紐を合計5つ結ぶ羽目になります。夜中にオムツ替えするとき、暗い中で眠い目をこすりながら5つも紐を結ぶのは大変ですよね。なので、コンビミニのワンタッチ肌着やラップクラッチはどうかなと思って買いました。

確かにマジックテープなので着せ替えが楽だったのですが、洗濯するときはマジックテープをくっつけたままにして洗濯しないと、他の服に影響を及ぼします。しかし服を脱ぎ捨てた後にいちいちマジックテープをくっつけてから洗濯機に入れるのってめんどくさいんです。そんなこといちいちできない大雑把な性格の人には向いていないのでは?と思いました。

短肌着・コンビ肌着以外の選択肢も考えよう

新生児用肌着といったら当たり前のように短肌着とコンビ肌着をみな用意しますが、短肌着・コンビ肌着以外にも新生児用肌着はあります。私もこういったことは後から知ったので、短肌着とコンビ肌着で用意してしまい、紐が多くて結ぶの大変だし、短肌着ははだけるしと苦労しました。他の選択肢として、ラップアップ肌着、バルーンオール、ボディ肌着、ワンタッチ肌着を紹介します。

ラップアップ肌着

ラップアップ肌着はベビーズオウンというカナダのベビー服ブランドが出している肌着です。おなかのところにスナップボタンがあり、3つのスナップボタンを外すだけでオマタを覆う布がびろーんと開くので、オムツ替えがしやすいです。おなかのところのスナップボタンは上に3つと下に3つあり、丈も調節できるので、大きくなっても一枚で長く着られます。前開きで4つスナップボタンを付けるだけなので、着せるのも楽です。

欠点としては、1枚約2000円と高いこと、おなかのところにボタンが付いているためずり這いするときに邪魔になること、海外の赤ちゃんの服はスリムに作られていることが多くてサイズが合わない可能性がある、タグが中に付いていることなどが挙げられます。

 

バルーンオール

2016年12月に発売されたばかりの新しい形の肌着です。日本の新米ママたちの意見を取り入れ、バルーンオールという肌着が作られました。スナップボタンは中と外の2つだけで、あとはバルーンパンツをかぶせるだけで着させられます。約30秒で着替えができ、一般的なカバーオールの着替えの半分の時間で済みます。オムツ替えもバルーンパンツから下半身を出すだけでできます。

デメリットは、1枚約9000円とかなり高いこと、バルーンパンツから足先を出すのが少しめんどうなことぐらいでしょうか。

 

ボディ肌着

海外では短肌着やコンビ肌着ではなく、ボディ肌着を新生児期から着せており、ボディスーツ(bodysuit)と呼ばれています。前開きのものはほとんどなく、上からかぶせるようにして着させます。首がすわっていない赤ちゃんにかぶりものを着せるなんてと日本人だと思ってしまいますが、海外ではそれが一般的なんですね。GAPやH&Mでは確かに新生児用のベビー服としてボディスーツが売られています。また、コストコでもアメリカのベビー服ブランドであるカーターのボディスーツが売られていました。

海外製のベビー服はサイズが日本のものとは違くて、日本でいう新生児用の50〜60というのが3Mと表示されています。だいたい三ヶ月(3 months)まで着られるという意味です。

海外製の新生児用ボディ肌着の欠点として、タグや裁縫が内側になっていることがある、おなか周りがスリム、首がグラグラの新生児に上から服をかぶせて着せるが難しい、やや価格が高いなどがあります。

その点、ユニクロのボディ肌着であれば、サイズは60と日本式表示、前開きで着させやすい、サイズは余裕がある、タグや裁縫は外側、コスパ抜群と海外製ボディスーツの欠点を補っているのでオススメです。ユニクロのボディ肌着の欠点としてはスナップボタンがどうしても多くなってしまうことぐらいでしょうか。7つのスナップボタンを留めるので、どことどこを留めればいいのか分からなくなったことがありました。

ワンタッチ肌着

短肌着とコンビ肌着は紐が多くて大変ですよね。それに対し、コンビミニが出しているワンタッチ肌着はマジックテープで3箇所留めるだけなので、簡単に着せることができます。私も使っていたのですが、確かに楽でした。

ただ肌着を脱がしたあとにマジックテープをきちんとまた留めておかないと、洗濯したときに他の服にくっついて繊維が飛び出したりしてしまいます。雑な性格の私はそれが逆にめんどくさいと感じてしまいました。

 

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