母乳育児に関する本:母乳を出すために私が読んだ9冊の本の紹介

絵本・おもちゃ

出産後に母乳がなかなか出なくて悩んだ時にたくさん母乳に関する本を読みました。読んだ本とその評価を記しました。母乳が出なくて困っているお母さんたちは多いと思いますので、少しでもその不安が解消すればと願います。

母乳が出なくて困ったら

私も初めは全然母乳が出なかった

私は出産後に母乳があまり出なくて心配しました。しかし1ヶ月経つと母乳が出るようになり、最終的にはほぼ母乳の混合栄養になりました。産後仕事に復帰することを考えてミルクを必ず足していたので混合栄養になりましたが、完全母乳にもなれたと思います。初めは母乳の出が少なくてもしょうがないと思ってください。私は1回の母乳量が入院中は10g、2週間後で20gぐらいしか出ませんでしたが、1ヶ月過ぎてから急に40g以上出るようになりました。母乳はいつ頃どのくらい出る?:私の母乳量の経緯と母乳を増やすためにしたことに詳しく書いてあります。

母乳を出すために私がしたこと

母乳を出すためにはとにかく赤ちゃんに何度も吸ってもらうのが一番だと思います。1日10回以上吸わせるといいと色んな本に書いてあります。私の子供は小ぶりだったのもあり、吸わせようとしてもすぐに寝てしまうし、睡眠時間が長いし、新生児の頃は授乳回数が少なかったです。生後3週頃になってこれはやばいぞと思い、なるべく頻回授乳を心がけました。扁平乳頭のためニップルシールドを使っていたのですが、それも乳頭への直接的な刺激ではないため母乳が増えない原因だったかもしれません。直母の練習を増やし、生後1ヶ月頃から急に直母が嫌がらなくなりました。母乳の元は血液なので、水分摂取を心がけました。エビデンスはないと思いますが、ハーブティーが効くと母乳外来などでは言われるため、ラズベリーリーフティーをたくさん飲むようにしました。

母乳育児に関する本の紹介

母乳が出なくて本当に困って母乳育児に関する本をたくさん読みました。この中で特に参考になった本は最強母乳外来産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOKです。前者は助産師の経験に基づいた実践的な本で、母乳を増やす具体的な方法などについて書かれています。後者は産婦人科医と小児科医が書いており、エビデンスを重視し、母乳・ミルク両方の良いところなどが客観的に書かれています。

最強母乳外来 SOLANIN

助産師により母乳育児の方法について分かりやすく書かれている。まとまっていて読みやすい。根拠などは記されてなく、経験に基づいた知識が多い。やや過激な文章もあり、参考になりそうなところだけ読み、話半分でざっと読み流すのがよい。

内容

・初産婦は個室はやめた方がいい。

・妊娠中に乳頭・乳輪のケアをして、赤ちゃんが吸いつきやすいように柔らかくする必要がある。馬油パックをして、その後マッサージをする。1日2回は行うのがよい。おなかが張りにくい午前11時から午後1時までに行うと安全性が高い。切迫早産では馬油パックだけにして、妊娠37週に入ったらマッサージを1日8回以上行う。乳房基底部マッサージは切迫早産でもできる。

・おっぱいの生産量アップのカギとなる3つの要素は「食事・水分摂取」「休養・睡眠」「赤ちゃんの吸う刺激」で、その中で最大のものは「赤ちゃんの吸う刺激」。1日10回以上吸わせることが大事。

・授乳は5分2クール吸わせる。

・脂っこい料理(中華、フレンチ、揚げ物、焼肉など)、甘いお菓子(チョコレート、ケーキ、菓子パンなど)、冷たいもの(氷入りのジュース、牛乳など)、果物、添加物の多いもの(インスタント食品、スナック菓子など)、ファーストフード、お餅、アルコールなどの大量摂取はおっぱいの質がドロドロになりやすい。

評価

オススメ度:4
読みやすさ:4
知識量  :4

最強母乳外来実践編 SOLANIN

Q&A方式で母乳育児について書かれている。最強母乳外来と被っていることが多い。

評価

オススメ度:3
読みやすさ:4
知識量  :3

いちばんやさしいはじめての母乳育児 SOLANIN

イラストが書かれており、母乳マッサージの仕方や授乳時の抱き方などが簡単に分かる。イラストが多く、まとまっているため、ソラニンさんの母乳本の中では一番読みやすい。内容は最強母乳外来とほとんど同じ。

評価

オススメ度:5
読みやすさ:5
知識量  :4

だれでもできる母乳育児 ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル

自然分娩、薬を使わない分娩、完全母乳育児を目指している。母乳信仰が強くて行き過ぎな面もあるが、参考になる部分もある。シアーズの本に則っていて、添い寝を推奨している。

内容

・射乳反射が起こるまで2,3分かかるので10分毎に授乳する。

・ゲップの方法として、肩で立て抱きにして背中をとんとん叩く、頭と背中を持って体を起こし座らせる、うつ伏せにして母の太腿と垂直に交わるように太腿の上に寝かせて背中をさするか叩くの3つがある。

・しゃっくりは2,3分おっぱいを含ませれば止まる。

・成長期である3-6週間頃にむずがることがあり、授乳回数を増やすとよい。

・3ヶ月頃にむずがることが多く、授乳回数を増やすとよい。また、周りの世界に興味を持ち始め、相手になってもらいたいという欲求が出てくるため、音楽や抱っこで機嫌が直ることが多い。

評価

オススメ度:4
読みやすさ:3
知識量  :4

おっぱいとだっこ 竹中恭子

母乳が大事ということを力説している本。古い本であり、母乳信仰が行き過ぎているきらいがある。

評価

オススメ度:2
読みやすさ:4
知識量  :2

産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK 宋美玄 森戸やすみ

産婦人科医と小児科医が書いているのでエビデンスなどが記されていて信用できる。母乳栄養と人工乳栄養の両方について書かれていて、母乳が出なくてノイローゼ気味のお母さんが読むのに適している本。

内容

油っぽいものを食べると母乳がドロドロしてまずくなる、和食をとると母乳が美味しくなるなどと言われるが、食べたものは細かく分解されるため、食べ物がそのまま母乳に出ることはなく、母乳が美味しくなる食事やまずくなる食事というのはない。栄養状態が違う北欧とアフリカの母親の母乳を分析して比べたところ同じだったという論文もある。

評価

オススメ度:5
読みやすさ:4
知識量  :5

ママになる前に知っておきたいおっぱいとお口の話―母乳育児からはじまるキレイな歯並びむし歯ゼロ 今井美行

歯科医の書いた母乳や虫歯、歯並びの本。母乳は虫歯になりにくい、箸や食器を共有しないように特に3歳までは気を付ける、フッ素入り歯磨きが大事など、すでに知っていることが多く、あまり参考にはならなかった。

評価

オススメ度:2
読みやすさ:4
知識量  :2

おっぱいで赤ちゃんを育てたい人のための母乳育児の教科書

ごく一般的なことが書かれていて、あまり参考にはならなかった。

評価

オススメ度:2
読みやすさ:4
知識量  :2

初めてママの母乳育児安心BOOK

写真や図が多くて分かりやすいため、母乳育児に関して初めて読むのに適している。内容は当たり障りなく一般的なことが書かれていて、やや物足りない。

評価

オススメ度:3
読みやすさ:4
知識量  :3

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