ISOFIX固定のジュニアシート一覧〜私が実際に購入した決め手は?

育児用品

幼児・学童兼用、あるいは学童用のジュニアシートを購入しようと思っても、ISOFIX固定のジュニアシートは限られています。まだ日本ではシートベルト固定のものが多く、ISOFIX固定のジュニアシートは数えるほどしかありません。安全性と利便性を考えたらISOFIX固定が一番なので、ISOFIX固定のジュニアシートをまとめました。私が実際に購入したジュニアシートの感想も記しました。

ISOFIX固定の安全性

ISOFIX(アイソフィックス)固定は、コネクターを差し込むだけでチャイルドシートを簡単に確実に取り付けられます。従来のシートベルト固定では、どんな車でも取り付けられるものの、半数以上が間違った方法で装着しており、その死亡率は適正な方法の5倍以上と言われています。

2012年7月以降に発売された車はほとんどISOFIX固定ができます。自分の車がISOFIX対応かどうか車種を確認し、ISOFIX対応であればISOFIX対応のジュニアシートを選びましょう。ISOFIX固定の方が安全でかつ装着も簡単にできます。

チャイルドシートの選び方

チャイルドシートの種類

チャイルドシートは年齢別に、乳児用、幼児用、学童用、乳児・幼児兼用、幼児・学童兼用、乳児・幼児・学童兼用の6つにわかれます。

乳児用(0〜1歳)→幼児用(1〜4歳)→学童用(4〜12歳)と使うと、3つもチャイルドシートを購入しなくてはいけません。特に乳児用はかなり値段が張ります。

一方、乳児・幼児・学童兼用(0〜12歳)をずっと使うと、成長するにつれてきつくなってしまったり安全性がいまいちだったりというデメリットがあります。

チャイルドシートのオススメの購入方法

一般的には、以下のように兼用を使っての2つのチャイルドシートを購入する方が多いです。

①乳児・幼児兼用(0〜4歳)→学童用(4〜12歳)
②乳児用(0〜1歳)→幼児・学童兼用(1〜12歳)
③乳児・幼児兼用(0〜4歳)→幼児・学童兼用(1〜12歳)

①は一人っ子や4歳以上差の兄弟の場合です。
②は車移動が多く、ベビーカーにドッキングしてスマートトラベルシステムとして使う場合です。
③は4歳未満の兄弟の場合です。

詳しくは、チャイルドシートの選び方〜私が実際に購入したチャイルドシートは?にまとめてありますので、参考にしてください。

ちなみに私は初めは①乳児・幼児兼用(0〜4歳)→学童用(4〜12歳)の予定でしたが、二人目が2歳差でできたため、③乳児・幼児兼用(0〜4歳)→幼児・学童兼用(1〜12歳)にしてチャイルドシートを2つ購入しました。

メーカー・機種の選び方

日本、ドイツ、オーストリアではチャイルドシートの安全性について衝突試験を行って評価しています。

日本のチャイルドシートアセスメント(独立行政法人自動車事故対策機構NASVA)ではチャイルドシートの安全性や使用性を確認できます。ただ日本のメーカーのチャイルドシートがほとんどなので、海外製のチャイルドシートの評価は分かりません。

ドイツのADAC、オーストリアのÖAMTCでもチャイルドシートの安全性テストを施行しています。ドイツ語になりますが、メーカーや機種名は変わらないですし、ドイツ語は英語と似ているのでなんとなく推測できますし、自動翻訳で分からない単語も読めます。海外製のチャイルドシートがほとんどなので、日本のメーカーの評価はありません。

これらのサイトで安全性を必ず確認することをおすすめします。新しい機種だと評価がなされていない場合もありますが、今までのそのメーカーの機種の評価を見ることができます。安全性を第一に考えて作っているメーカーを選ぶようにしてください。また、ここに挙げている一覧を見れば分かる通り、日本のメーカーはISOFIX固定ジュニアシートをほとんど出していません。海外メーカーを選ぶ方が確実でしょう。ドイツのブリタックス・レーマー、サイベックス、オランダのマキシコシの3択になります。

ISOFIX固定の幼児・学童兼用ジュニアシート一覧

幼児・学童兼用ジュニアシートは1〜12歳頃まで使えるジュニアシートです。機種によって、9ヶ月から使える、7歳まで使えるなど年齢のズレがあります。

・ブリタックス・レーマー アドバンザフィックス3 シクト

【対象年齢】9ヶ月~12歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストでは5段階評価で3(優、良、並、可、不可のうちの並)。
オーストリアÖAMTCテストでは5段階評価で3(優、良、並、可、不可のうちの並)で、安全性は2.5、操作性は2.9(数字は低い方がいい)。

【特徴】
3段階に角度調節可能なマルチリクライニング。
衝突時に発生する前方への移動エネルギーを下方向に転換させることで、頭部の移動距離を大幅に減少させる独自のシステム「PIVOT LINK」を搭載。
側面衝突対応SICT装備。
シートカバー部を全て洗濯機で丸洗い可能。

・サイベックス パラスSフィックス

【年齢】9ヶ月〜12歳頃まで

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)。
オーストリアÖAMTCテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)で、安全性は2.0、操作性は2.4(数字は低い方がいい)。

【特徴】
パラス M-FIXの後継機。
シートベルト固定とISOFIX固定のデュアルタイプ。
万が一の衝突時にエアバッグの役割を果たすセーフティクッション搭載。
シート・ヘッドレストリクライニング調節機能。
独自のシステムである「LSP(リニア・サイドインパクト・プロテクション)」が側面衝撃を吸収。

・カーメイト エールベベ・パパット

【対象年齢】1歳〜11歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストの評価はなし。
オーストリアÖAMTCテストの評価はなし。

【特徴】
足元すっきり「テザーベルトタイプ」。
乗せ降ろしがラクになる「ジャンピングハーネス」肩ハーネス跳ね上げ機構搭載。
成長に合わせて3つのモードが選べる「3ステップシート」。
シートフィットリクライニング機能。
洗濯機丸洗いOKで、部分洗いもできる。
横からの衝撃からお子さまの頭部を守る「3層ヘッドプロテクション」。
ISOFIX固定とシートベルト固定のデュアルタイプ。

・日本育児 トラベルベストECフィックス

【対象年齢】1歳〜7歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。トラベルベストECプラスの評価は良。
ドイツADACテストの評価はなし。
オーストリアÖAMTCテストの評価はなし。

【特徴】
ヘッドレスト・ハーネス・バックル位置調節。
ヘッドサポート・ショルダーサポートで側面衝突時に頭・体をサポート。
座面が折りたためるので片手で持ち運び可能。
小型サイズなので小型車でも広く使える。
ISOFIX固定とシートベルト固定のデュアルタイプ。

・アップリカ フォームフィット

【対象年齢】1歳〜11歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストの評価はなし。
オーストリアÖAMTCテストの評価はなし。

【特徴】
快適な姿勢を保つムービングシート。
ひとつのレバーで高さ・横幅・ハーネスの位置調節可能。
衝撃吸収材「マシュマロGキャッチ」が衝撃を吸収し、頭部への負担を軽減。
カバー洗濯可能。

ISOFIX固定の学童兼用ジュニアシート一覧

学童兼用ジュニアシートは4〜12歳頃まで使えるジュニアシートです。機種によって、3歳から使える、7歳まで使えるなど年齢のズレがあります。

・ブリタックス・レーマー キッドフィックスII XP

【対象年齢】4歳~12歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)。
オーストリアÖAMTCテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの並)で、安全性は2.0、操作性は1.5(数字は低い方がいい)。

【特徴】
衝突時の首にかかる力を軽減する衝撃吸収パッド「XP-PAD」搭載。
ハイバックブースターで身体をしっかりとホールドし、側面衝突時の受傷リスクを低減。
「セキュアガード」により正面衝突時の腹部への傷害リスクを軽減。

・サイベックス ソリューションSフィックス

【対象年齢】3歳~12歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)。
オーストリアÖAMTCテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)で、安全性は1.7、操作性は1.7(数字は低い方がいい)。

【特徴】
ソリューションQ3フィックスの後継機。
シート・ヘッドレストリクライニング調節機能。
独自のシステムである「LSP(リニア・サイドインパクト・プロテクション)」が側面衝撃を吸収。
ソリューションZフィックスはソリューションSフィックスの高級版で、シートの幅の変更ができ、ファブリックもモダンなデザイン。

・マキシコシ ロディフィックス エアプロテクト

【対象年齢】4歳~12歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)。
オーストリアÖAMTCテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)で、安全性は2.6、操作性は1.5(数字は低い方がいい)。

【特徴】
リクライニング・ヘッドレスト調節機能。
側面衝突時の安全性を大幅に向上させる衝撃吸収エアークッション「Air Protect」を採用。
ISOFIX固定とシートベルト固定のデュアルタイプ。

・リーマン カイナ ハイバック ISOFIX

【対象年齢】3歳〜11歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。カイナは優。
ドイツADACテストの評価はなし。
オーストリアÖAMTCテストの評価はなし。

【特徴】
ヘッドレスト調節。
すべてのファブリックパーツが外して洗える。
側面衝突を考慮したサイドガード構造。

・タカタ チャイルドガードジュニア

【対象年齢】3歳~12歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストでは5段階評価で4(優、良、並、可、不可のうちの良)。
オーストリアÖAMTCテストはなし。

【特徴】
エアバッグに採用されている独自開発の「AIRPAD」を搭載。
側面衝突を考えた形状のサイドガード。
使わないときはコンパクトに収納できるワンタッチ折りたたみ機能付き。
コネクターを収納することでシートベルト固定もできるデュアルタイプ。
高さと肩幅が同時に調整できるフレキシブルサイズ調整機能。

・タカタ 312アイフィックスジュニア

【対象年齢】3歳~12歳

【安全性】
日本のチャイルドシートアセスメントの評価はなし。
ドイツADACテストの評価はなし。
オーストリアÖAMTCテストの評価はなし。

【特徴】
側面衝突を考えた形状のサイドガード。
使わないときはコンパクトに収納できるワンタッチ折りたたみ機能付き。
コネクターを収納することでシートベルト固定もできるデュアルタイプ。
高さと肩幅が同時に調整できるフレキシブルサイズ調整機能。

実際に私が購入したジュニアシートは?

幼児・学童兼用(1〜12歳)のジュニアシートから選んだ

私は息子に乳児・幼児兼用(0〜4歳)のチャイルドシートを使っていたのですが、二人目が2歳差でできたため、幼児・学童兼用(1〜12歳)のジュニアシートを購入することにしました。

幼児・学童兼用(1〜12歳)のジュニアシートを調べると、上記に挙げた5種類しかありませんでした。なるべく長く使えた方がいいので、7歳までしか使えない日本育児のトラベルベストECフィックスは除外しました。4種類のうち、安全性の評価がなされているのは、ブリタックス・レーマーとサイベックスだけでした。この2つのメーカーは、今までの機種も安全性の評価は高く、信頼できるメーカーだと思いました。

実店舗で実際に息子を乗せてみた

実店舗にそれぞれ見に行きました。サイベックスはblossom39、ブリタックス・レーマーはエアバギーのみで展示販売されています。両方とも代官山に店舗があるので、両方を比較しやすいと思います。

サイベックスのパラスSフィックスで気になっていたのはセーフティクッションでした。ネットの口コミでは嫌がる子供もいると書かれていました。0〜4歳までのチャイルドシートをサイベックスのシローナを使っていて、前向きのときはセーフティクッションを使うのですが、私の息子は胸の上にセーフティクッションがあることを嫌がっていました。実店舗でパラスSフィックスに息子を乗せてみると、やはり息子は嫌がって抜け出そうともがきました。私の息子はかなりやんちゃなので、その子供の性格によると思いますが、セーフティクッションは独特なので試した方がいいと思います。

ブリタックス・レーマーのアドバンザフィックス3シクトで試してみると、にこにこしながら乗っていたので、ブリタックス・レーマーに決定してその場で購入しました。

ブリタックス・レーマーのアドバンザフィックス3シクトの感想

ISOFIX固定で簡単に車に装着できました。11kgと重いので、夫に装着してもらいました。がっちり固定されて全く動きませんので、安全だと思います。

それまで使っていたサイベックスのシローナは側面の厚みがあり、回転させないとベルト装着がしづらかったのですが、こちらは非回転式ですが、横からベルトが締めやすいです。

シートはクッション性があり、私の子供も嫌がらずに乗ってくれます。寝てしまったときは、ヘッドレストに子供は頭をあずけて気持ちよさそうに寝ています。

成長に伴い、ヘッドレストを簡単に伸ばして調節できますので、12歳まで使えるのもコスパがよいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました