英語の得意な国の人たちはどうやって英語を学んでいるのでしょうか。その方法を真似して子供に英語を学ばせれば英語ができるようになるのではないかと思い、調べてみました。
世界で一番英語が上手な国は?
インターネットで無料で受験できるEF英語標準テスト(EF SET)というものがあります。読解力とリスニング力を測る英語テストで、その受験者のデータを元に、国別のEF英語能力指数(EF EPI)が毎年発表されています。英語能力指数が高いということは英語が上手ということになり、英語が上手な国ランキングとして関心が向けられています。
さて、その英語が上手な国ランキング2018年度版で日本はというと88カ国中49位です。韓国や中国、ロシアやフランスよりも低く、英語能力指数が「低い」という結果になっています。一方、英語が上手な国の上位はというと、以下の通りになっています。
1位 スウェーデン
2位 オランダ
3位 シンガポール
4位 ノルウェー
5位 デンマーク
世界で一番英語が上手な国の第一位はスウェーデン、第二位はオランダです。英語が上手な国の上位には北欧やオランダ、シンガポールが入っています。
なぜ英語が上手な国の人たちは英語ができるのか
英語が上手な国の上位にランキングしている北欧やオランダは、まず自国の言語が英語と似ているということがあります。日本語と英語は文法も何もかも違いますが、アルファベットを使っていて文法も同じということから、日本語よりは優位に英語ができるようになると考えられます。
他の理由として、テレビ番組がほとんど英語で放映されているということがあります。北欧やオランダなどの国では、自国の番組を作る予算や吹き替えを作る予算がなく、テレビはアメリカのテレビ番組や映画が字幕付きで放送されています。子供の頃からテレビを見ることによって自然に英語に慣れ親しんでいたら英語を理解するようになったという人たちが多いそうです。シンガポールも英語が公用語の一つであり、家族内で中国語やマレー語、タミル語を喋っていたとしても、テレビや学校、仕事では英語に接する機会が多くなります。
そして、北欧、オランダ、シンガポールでは、学校での英語教育が熱心ということが挙げられます。低学年から英会話を中心に学ぶので、皆流暢に英語を話せるようになるのです。
テレビで英語を学ぶには?
スウェーデンやオランダの人たちに英語をどうやって学んだかを聞くと、子供の頃から英語でテレビを見ていたため自然に英語ができるようになったと答える人が多いです。テレビで本当に英語ができるようになるのでしょうか?
テレビで英語が学べるかについて今までたくさん研究がされており、英語が母語でない外国出身の幼児の英語にセサミストリートが効果があったことや吹き替えを好まない国は外国語の習得率が高いことが分かっています。詳しくは、「英語のテレビでプチ留学」の「日本人が知らない欧米人の英語習得率が高い理由」を参照にしてください。
では実際にテレビで英語を学ぶにはどうすればいいかということですが、英語で見られる無料幼児向けテレビ番組にまとめましたが、日本では二ヶ国語放送が限られていて、ほとんどがEテレで土日のみでした。なので、動画配信サービスを利用して幼児向け英語番組を見せるのがいいと思います。英語で見られる幼児向けアマゾンプライムビデオや英語で見られる幼児向けHuluとNetflixの番組にまとめていますので、これらの幼児向け英語番組を見せるようにするのがいいと思います。
英語が上手な国で英語教育はどう行われている?
スウェーデンの英語教育
スウェーデンではどのような英語教育が行われているのでしょうか。英語が必須科目になるのは小学3年生からですが、早い学校では小学1・2年生から歌や数字、色などの基本的な単語を学び始めます。
スウェーデンの教育は講義式の詰め込み教育ではなく、ペアやグループでの学習や自習が主なので、英語の授業では学んだイディオムなどをクラスメートで話す練習をします。英語でディスカッションしたり、英語の授業はすべて英語で行ったりという学校もあります。
教科書の内容は日本の中学校の英語教科書とほとんど変わらず、文法もしっかり教えています。
オランダの英語教育
オランダでは小学1年生から英語の授業が始まります。脳細胞が最も多く活発な小学校低学年時に、英語を学び始めるべきだと考えられているそうです。
英語の授業は毎日行われ、低学年では英語の歌を大声で歌うことから始めます。高学年では教科書を生徒全員が大声で音読します。オランダの大学の研究によると、脳を活性化させるには大きな声を出して横隔膜を振動させることが重要で、大きな声で音読すれば学習意欲も吸収力も高まるそうです。
そして、8歳頃から速いテンポの速音読を始めます。速音読を繰り返すことで、脳がリズミカルに刺激され、毎日この速音読を続けると、いつの間にか英語が口をついて出てくるようになるそうです。
高学年では、シャドーイングも行います。スポンジボブなどのアメリカのティーン向けテレビ番組を見ながら、流れる英語をヘッドホンで聞きながらぴったりと追いかけるように口に出すという訓練です。シャドーイングでは、英語をどこで区切って話すかが分かり、英語の自然なリズムが身につき、聞き取ろうと努力することで英語への集中力・注意力が高まります。
教科書はカラフルなイラスト中心で、絵を見ながらの音読が徹底的に繰り返されます。言語をつかさどる左脳のみならず、視覚や聴覚をつかさどる右脳も同時に活性化させることにより、脳をフル回転させるそうです。
文法は小学校では習いません。小学校では楽しく英語を学び、英語でコミュニケーションできることが目標です。中学校に入ってから文法を学び、後付けするようになっています。
シンガポールの英語教育
シンガポールでは英語が公用語の一つなので、幼稚園や保育園もほとんどが中国語と英語、マレー語と英語などのバイリンガルです。幼稚園や保育園では、少なくとも4歳頃から英語のレッスンをしています。
小学校では、授業は「母語」の授業を除けばすべて英語で行われます。そして、小学校の卒業試験ではおおよその進路が決まってしまうため、ベースの英語ができていないといい成績が取れないため、英語ができることは当然なのです。英語の授業ではフォニックスを使って発音を学ぶそうです。また、英語でディスカッションができるように訓練されます。
オススメの英語教材
テレビ番組以外のオススメの英語教材を紹介します。
Goomies
一話毎に食べ物、動物などのテーマがあり、そのテーマに合わせたショートアニメ、単語のフラッシュカード、英語童謡が流れます。アニメではマシュマロのムーと恐竜でグミのティーノが子供たちの日常で使いそうな会話を英語で繰り広げます。テンポが良く短い時間で次から次へと楽しい映像が流れるので飽きません。
Little Baby Bum
「ABCソング」や「きらきら星」など有名な英語の童謡のDVDです。かわいいアニメと共に流れるので、子供は喜んで見ます。YouTubeでも見られますので、まずはYouTubeを見せて子供の反応を見るといいです。
ペンがおしゃべり!えいご絵じてん
分かりやすいイラストの子供用英語辞典です。ペンでタッチすると英単語が流れます。英語の歌や英会話も収録されています。
ディズニー英語システム
ディズニー英語システムでは、おもちゃで遊びながら歌うプレイアロング、歌が流れるシングアロング、物語のストレートプレイなどがあります。まずは無料のサンプルDVDで反応を見てみて、喜ぶようであれば購入を考えてもいいかもしれません。
ワールドワイドキッズ
こどもちゃれんじが出している英語教材です。歌やアニメなど盛りだくさんの内容です。良質なおもちゃや絵本も付いてきます。無料サンプルDVDで子供の反応を見てみましょう。
コメント